2020年02月28日

過去の失敗、pH問題

栽培土の全量再生で、一番難しいのは加えた物で余分な物が残り蓄積される事。
土の全量再生は、栽培を始めた2002年度より実施、2007年度迄栽培残渣+家庭内生ごみを加えて栽培。充分生育する事は分かりましたが、安定するのが難しいという結果でした。
その後、土全量と栽培残渣の再生土の減肥栽培を継続しました。この当時は、定期的な追肥も実施。普通には生育していましたが、循環を繰り返す内に生育しなくなったのが2015年度。
生育がおかしいので栽培中の土pHを測定した結果、軒並みpH4〜5 と驚く様な結果でした。
1508栽培中pH測定2015年栽培中pH測定
(pH測定は土サンプリング、乾燥土20gに水50ccで希釈した上澄み液で測定)
何故?温室内雨も当たらないのに酸性になったのか?仮に酸性雨が降ったとしても、pH4の雨が降る訳もありません。考えられるのが、肥料成分と結合している、塩化カリのCL、又は硫酸カリのSO4です。野菜がカリを吸収した後、土に残る為、水素Hと結合して酸性になる(塩酸・硫酸)事が考えられます。
少ない、土容量である為、循環で使っていくと余分な物が蓄積され、栽培困難になるという結果でした。この時の土は、pH値に応じて苦土石灰を加え補正して使用、その土が現在未補正で無肥料栽培が出来る迄に改善しました。
余分な物を加えない、再生土からの無肥料栽培にて安定しています。生育は普通、驚く程大きくはなりませんが、循環を繰り返す上で簡単であり、安定しています。収穫物の嫌味の無い自然な味も気に入っています。
posted by しぜんみち at 01:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 栽培状況
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